日経ビジネスONLINEのコラムを読みました。


この中からちょっと面白いなと思ったり、気になる記述をピックアップして、感想を書きたいと思います。なお以下に記載する引用部分は、すべて上記コラムの記事からになります。


常に、自分が「いいな」と思うものを作ってきました。それが当たったり当たらなかったりするのは、消費者がそのときに何を求めていたかによって左右されます。消費者と僕らの思う「いいな」が一致したときに、アイドルはブレイクします。

この考えは以前にも聞いたことがあるような記憶がありますね。つまり秋元さんの信条なのでしょう。この「いいな」が一致するというのは、多くの人と一致するかどうかなんでしょうね。なぜなら自分が面白いと思うものなら、わずかであっても共感する人はいるはずですから。

ある意味ではギャンブルっぽいとも思えそうですが、常に多数から共感を得るようなことを考えてると、自身の軸がぶれてしまいそうですしね。


僕は学生時代から劇団が好きで、彼らが小さな劇場から徐々に大劇場に移るのを見て、「ああ、成長が目に見えるっていいな」と思っていました。最初は同じように劇団を作ろうと思い原宿や青山を探したのですが、なかなかいい場所が見つかりませんでした。たまたま秋葉原にいい所があったので、秋葉原なら劇団よりアイドルのほうが面白いと思い、2005年にAKB48のプロジェクトを始めました。

こういうきっかけでAKB48が生まれたんですね。AKB48がなぜ専用劇場を持っているのか、なぜ劇場が原点なのかを教えてくれているようです。これはメンバーにもぜひ読んでもらいたい。いや、言われるまでもなく読んでますかね。

ただ今の48グループは、デビューしたての新人でも基本的に劇場は満員であることが多く、さらにはホールコンサートなどもすぐに実現しちゃいますからね。メンバーもファンも、徐々に成長していくというのを実感しにくい環境であるとも言えそうです。


スタッフにはいつも予定調和を壊せと言っています。見る前から、聴く前から分かるものを人は選んではくれません。「なにそれ」ということに、人はハッとして見てくれます。

これ。秋元さん得意の「予定調和を壊せ」という考え方ですね。ですが分かっていても実際に壊すのは難しいんですよね。

でも過去のアイドルたちを見ると、やはりそれまでの常識を打ち破った人がブームを作ってきたという現実があります。奇抜な衣装と振り付けでブームになったピンクレディー、歌唱力よりもフリフリの衣装やかわいい仕草で人気になった松田聖子、素人そのものだったことがウケたおニャン子クラブ、笑わないアイドルWinkなど。

やはり勇気をもって「予定調和を壊す」のが大事だと思います。まずは何かを考えるときに「今までこうだったから」や「他の人がやっているから」という思考をなくすことからでしょうか。


僕が危惧しているのは、多くの日本の企業がこうしたソフトのコンテンツよりも、まだハードウェアのスペックを重視している点です。例えばテレビなら、4Kや8Kってこんな性能で、こんなにすごいんですよって最初に説明しますよね。でも大事なのは、4K、8Kで何を見たいのか。そのソフトの部分が重要なんです。

テレビの例で言うと、「消費者は4Kや8Kがすごいから欲しいんじゃなくて、例えばオリンピックをより綺麗な映像で見たくて、そこに4Kテレビがあるから買う」みたいなことでしょうか。考え方の順序が、まずは使いたいソフトがあって、それを使うためのハードがあるということですね。

これをアイドルに置き換えるとどうなるでしょう。アイドルのコンサートというソフトがあって、それを見たいという需要がまず最初にあるとします。そのコンサートをするための会場がハードということになりそうですね。そして専用劇場もハードととらえることができるから、その前提にソフトとなるアイドルの存在が必要ですよね。「成長が目に見える」アイドルを楽しみたいと思うから、それにちょうどいい劇場を作ったという順序ではないでしょうか。


他にもいろいろありますが、長くなるので特に興味深いところを選んで書きました。このコラムは本当に面白い。48グループを応援しているならぜひ読んでほしい記事です。

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